今週末、保護犬について話します

チリの路上には沢山の路上犬がいます。サンティアゴだけでも約25万頭の犬達がうろちょろしています。

 

公園に遊びに行くと、芝生で寝転がっている人の数より犬の数の方が多いこともよくある程。そんな路上犬天国な国。チリだけれど、町の人たちは犬に冷たい態度をとるより、むしろ捨て犬達に優しい。

 

例えば、犬達に路上に段ボールで家を作ってあげたり、食べていたサンドイッチをちぎって分けてあげたり、自分のペットボトルから水をあげたり、子供達なんかは走り回って一緒に遊んでいる風景をよく見かける。チリの犬達と友達になるのは本当に簡単。人懐っこい犬達がすぐに尻尾をふって寄ってきてくれる。

 

でもチリ人それぞれは犬に優しくても、国の法律では保護されていないのが現状。サンティアゴでは、犬が増えすぎている理由から、犬達を殺処分しているし、この前まで、この公園でのんびりしていた犬がいつの間にか姿を消しているということもある。

 

一方お隣の国アルゼンチンでは、去年の7月から新しい法律で殺処分を禁止している。まだまだ路上には沢山の捨て犬たちがいるものの、殺処分をするんじゃなくて、彼らに避妊手術と予防接種をしていくことで殺処分を避けるというもの。実際は、殺処分するのと、避妊手術や予防接種をするコストを比べると処分する方がコストがかかっている結果も出ているんだとか。

 

「殺処分するのが解決の方法ではない!」と堂々と話すアルゼンチンの大統領。すごい。考え方がとても進んでる!日本だったら「捨て犬なんかに手をかけるよりも、他にもお金をかけるべきことはある」なんて言葉が聞こえてきて反対されそうな法律なのに。アルゼンチンはゲイ同士の結婚が認められていたり、公立大学が無料だったり、とても進んでいる!

 

今週末の土曜日にJ-WAVEで、そんなチリやアルゼンチンの路上犬事情、日本の保護犬について思ってることについて話ます。朝6:30〜でかなり早すぎますがもしよかったら聞いてみてください。

 

今回のラジオを通してやっぱり、私の仕事は保護犬、路上犬の現状を少しでも色々な人に知ってもらって、犬たちがハッピーになるような手助けをすることなんだなぁと改めて思った。なので、ちょっと、宣伝します。